頭皮から臭う場合は加齢臭?
加齢臭は、皮膚の皮脂腺から発せられる脂肪酸が酸化することによって生じる「ノネナール」という物質が原因です。
皮脂腺は手のひらと足のうらにはありません。つまり、その部分以外の全身が臭いの発生源と言えます。そのなかでも、頭部、顔の「Tゾーン」、耳や首の後ろなどは、特に加齢臭が生じやすいと言われています。頭からの臭いの原因には、2つあります。1つは、頭皮から生じる臭いです。
頭部には、非常に多くの皮脂腺があり、その結果、過酸化物質の分泌も多くなり、臭いの原因であるノネナールの発生原因となります。
また、頭皮の表面の角質が代謝によって剥がれ落ちた、いわゆるフケが細菌の栄養源となり、臭いの原因となります。また皮脂が酸化しやすければ、加齢臭の原因にもつながるので、頭皮の加齢臭もあり、固形石鹸よりも臭いをケアするシャンプーを使用していくと効果的でしょう。柿渋配合や炭が配合されているノネナール対策に良いシャンプーを使用していくと良いと思います。
もう1つ原因は、髪の毛によるものです。
髪の毛は多孔質でできているため、周囲の臭いを吸収する作用があります。例えば、周りでタバコを吸っている環境では、タバコの臭いを吸収します。そして、それを放出することによって、悪い臭いを放つ原因となるのです。
顔のTゾーンは、皮脂の分泌が多い部分です。したがって、ここも臭いが強く発せられる場所です。特に小鼻の両わきは、洗顔しても見落としがちですが、脂が溜まりやすい所です。
耳や首の後ろは、比較的体温が高く、産毛も多いことから、皮脂が盛んに分泌されます。
しかし、普段は目にすることがなく、入浴時に洗い忘れがちで垢が溜まりやすいため、臭いの発生源となります。ここの部分の皮脂や汚れもしっかりと洗い落とすことが大切です。